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宝塚歌劇団宙組初代トップスター姿月あさと氏による特別授業を開催

6月10日(金)、史学科の「ヨーロッパ現代史I」と英語文化コミュニケーション学科の「英米文学演習I?1」合同で、宝塚歌劇団宙組初代トップスターの姿月あさとさんをお招きして特別授業を開催しました。
授業のテーマは、ハプスブルク帝国の皇后エリザベートの生涯を描いたミュージカル『エリザベート』。世界的な人気を博したこのウィーン発のミュージカルを、日本では宝塚歌劇団が最初に上演しました。姿月さんは1998年の宙組公演で、エリザベートを愛する「黄泉の帝王」トート役を演じておられ、ミュージカル俳優?歌手としての豊富なご経験にもとづくお話の数々に、受講生たちは息をのんで聴き入りました。
宙組創設にあたり初代トップスター就任を決断されるまでの葛藤、トップスターならではの責任の重さ、『エリザベート』で「死」という異質な存在を演じるための様々な工夫や、緊張せずに「集中」することの大切さなど、ミュージカルを超えて今後の人生の指針ともなるような、貴重な学びの機会となりました。
【学生の感想から】
?姿月さんが登場された瞬間、雰囲気が変わりました。一つ一つの所作やお言葉が本当に美しく、拝聴する身として背筋がしゃんとなりました。
?宙組トップスターに就任された時、誰にも相談せずに一人で決意され、トートを演じる際にも自分なりの解釈を突き詰めて新たなトート像を作り上げられるなど、自分軸を大事にされる方だと思いました。私も自分の意思を大切にして、希望を実現させるために努力していきたいです。
?私自身もこれからの人生の中で何かに挑戦し、決断をするときがあると思いますが、逃げて後悔するより、挑戦する勇気を持ちたいと思いました。
?『エリザベート』を初めて歴史的観点から学ぶことができました。エリザベート、フランツ?ヨーゼフ、ルドルフの人物像を詳しく知ることができたので、これから舞台を観る時の印象が変わってきそうです。
?今回の授業で『エリザベート』に描かれた時代の歴史的背景や文化的背景を知り、ミュージカルへの興味も、ハプスブルク家への興味もいっそう深まりました。

(史学科准教授 桑名映子)