コード CB38-01
授業科目 古典文学皇冠体育Ⅷ
副題 (近世女性俳人の発句を読む)
副専攻 C1
特記事項
担当者 永田 英理
単位 2
期?曜時 後期 木4
対象学年 1(B)?2?3?4年

学習目標
 五?七?五という非常に限られた字数のなかで、発句がいかに豊かな表現世界を獲得し得ているかを理解する。それぞれの季語やことばが内包するイメージについて、鋭敏に感じ取ることのできる言語感覚を養う。
 また、近世の女性たちがどのような時代?文化のなかで生き、何を感じていたのかについても(講義ではある一面を紹介するに留まるが)、これをきっかけに理解を深めていってもらいたい。
授業概要
 江戸時代の女性俳人の発句を読む。発句とは、現在「俳句」として知られている五?七?五の詩のことである。近世における女性の文学作品は、男性に比べると必ずしも多くはないが、じつは魅力的な発句を詠んでいる女性俳人はたくさんいる。
 そこで、有名な女性俳人を一人ずつ取り上げ、彼女たちの人生とその発句について解説してゆく。季語や表現に注意しながら発句作品を鑑賞するとともに、江戸時代の女性の生き方や、女性を取り巻く環境?文化などについても触れてみたい。
テキスト
 テキストは使用せず、授業中にプリントを配布する。
参考文献?課題図書
 『鑑賞 女性俳句の世界』第1巻 女性俳句の出発(角川学芸出版)
 上野さち子『女性俳句の世界』(岩波新書)
 門玲子『江戸女流文学の発見』(藤原書店)
 など。他にも、授業中に随時紹介する。
受講生への要望
 発句は、読者の「読み」によってさまざまな世界を見せてくれるものである。講義形式ではあるが、受講者にはつねに主体的に発句を読んでゆく姿勢で臨んでもらいたい。そのための方法については講義で説明するので、予備知識などはいっさい必要ない。
評価方法
 平常点、期末レポートで評価する。
授業計画
1.近世という時代について(ガイダンス)
2.江戸時代の女性俳人たちについて
3.俳諧とは、発句とは
4.捨女の発句
5.園女の発句
6.秋色の発句
7.千代女の発句
8.諸九尼の発句
9.星布の発句
10.菊舎尼の発句
11.多代女の発句
12.その他の女性俳人の句
13.遊女の俳諧
14.江戸時代の女性たちについて
15.まとめ
自由記述欄
 授業計画は、講義の進度によって若干変更する可能性がある。

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