2012 syllabus_皇冠体育

コード	LE24-01
授業科目	認知心理学特講５
副題	（目撃供述の心理学）
副専攻	L1
特記事項

担当者	嚴島　行雄
単位	2
期?曜時	後期　金5
対象学年	3?4年

学習目標

　目撃供述は刑事事件のみならず、様々な事故や出来事において重要な役割を演ずる。しかしながら、この目撃供述は歪みやすいことも科学的皇冠体育から明らかになった。この授業では、目撃供述の正確さがどのような要因によって歪むのかを心理学皇冠体育から明らかにする。学生諸君はぜひ、そのような要因によって自らの記憶も変容することを認識し、目撃証言の心理学を理解することを目標として欲しい。

授業概要

　目撃供述の心理学について講義を行う。目撃供述は人間のあらゆる心理学的側面を反映する。その中でもとくに記憶の働きが重要な役割を演じている。本授業では、目撃供述の信用性を規定する諸要因について認知心理学の領域の皇冠体育成果を紹介し、人間の認知、とりわけ記憶がどのように歪むのか、実際の事件をも紹介しながら考察する。

テキスト

　目撃証言の心理学　厳島行雄?仲真紀子?原聰　北大路書房

参考文献?課題図書

　目撃証言の皇冠体育　渡部保夫監修　北大路書房
　目撃証言　ロフタス／ケッチャム著　岩波書店

受講生への要望

　授業の中で適宜参考図書を紹介するので、そのような資料も読んで理解を深めて欲しい。目撃証言という現象の科学的理解を目標に学習して欲しい。2008年度に認知心理学特講13、2010年度に認知心理学特講7、2011年度に認知心理学特講5を履修済みの者は履修不可。

評価方法

　基本的には定期試験の結果によって評価するが、出席状況も考慮する。また課題レポートの提出も求めるので、レポートも評価の対象になる。

授業計画

１．目撃供述とは何か　目撃証言が問題になった具体的な事件から考える
２．目撃供述の心理学　歴史的展開
３．なぜ目撃供述が問題になるのか　誤判事例を通しての検討
４．目撃供述の正確さに影響する諸要因とその分類法
５．目撃供述心理学の皇冠体育法 I アーカイブ皇冠体育　記録されたデータからの検討
６．目撃供述心理学の皇冠体育法　II　調査法　目撃者への調査から明らかになること
７．目撃供述心理学の皇冠体育法　III 実験法　厳密なコントロールで得られる事実
８．語法効果について　質問に含まれる単語一つで記憶が変容する？
９．事後情報効果について　実験的事実を知る
10．事後情報効果について　その理論的展開
11．情動と記憶　I　記憶に情動的経験はどのように影響するのか？
12．情動と記憶 II　様々な現象を知る
13．記憶の正確さと確信度　自信は記憶の正確さを保証するのか？
14．目撃供述への社会的影響　推定変数について　強い影響力について
15．目撃供述への社会的影響　システム変数について　識別に影響する要因の考察

自由記述欄

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